難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!

読んだ本

教育系Youtuberで「予備校のノリで大学数学」を公開しているヨビノリたくみによる微分積分の解説本。

難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!

4つのステップで微分積分がわかる

  1. 関数
  2. グラフ
  3. 傾き
  4. 面積

1. 関数とは

  • 入力と出力を結びつける箱
  • f(x) = 2x + 1
    • f(x) - 「入力 x を受け取る関数」を表す記号
    • 2x + 1 - 関数の 数式

2. グラフとは

  • 入力を横軸、出力を縦軸にとることで、入力と出力結果の関係を図で表したもの
  • y = f(x) - グラフを数式で表す

3. 傾き

  • 微分は傾きを求めること
  • 傾きを求めるには、2点必要

4. 面積

  • 積分は面積を求めること
  • 面積は極小部分の和である

1 - 4 まとめ

関数とグラフを別々のものとして見ていなかったことに気づけた。

数学と物理を融合した数学の授業

著者は物理学者ということもあり、現実世界の事象を例にして数学を解説する授業を展開している。

「速さ」と「距離」という物理現象をまず例に出し、 「はじき」では求める事ができない等速運動でない時に、それを求める方法として「微分」と「積分」を解説する手法は、物理学者ならではと思う。

50を話して30を伝える

最後「積分微分の逆です」で終わってしまったことに、少し不満感が残った。 ただ最大のテーマである「微分積分の入り口に立つこと」は出来たのではと思う。

あとがきでは、「100を話して10しか伝わらないよりも50を話して30伝わるように、全力をかけている」と述べられているとおり、Σを入れなかったのはインテゴラルで十分だったからだろう。

高校時代に見逃していた微分積分の本質的な見方を得ること出来た。 著者の覚悟に感謝したい。