アベノミクスに思う

連日、株価が下落している。 しかし株を持たない私にとっては関係のない話だ。 アベノミクスもそうだった。

アベノミクスは、年金と日銀砲とで日経平均関連銘柄を買い上げることによって、 投資家に円を供給し、その円が、他の投資に回ることで日本の景気を回復させるという目論見だった。

しかし結局は海外資産に逃げてしまい、円安をまねいてしまった。 2012年以降、アメリカへの直接投資が急上昇している。 2020年の対内直接投資残高、日本が首位維持(米国) | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ

輸出入総額の推移をみると、2014年以降輸出高が増えており、特にこの年初めて旅行収支が2000億円の黒字となった。(55年ぶり) 2019年には、インバウンドで2兆6千億円の貿易収支を叩き出す。

しかしそれ以上に輸入総額も上昇しており、2015年以降は貿易黒字と赤字を交互に繰り返している。 これは材料コストが増大していることが伺える。

結局投資家に円をばらまいても格差を増大させるだけで終わってしまったと言える。