リラ荘殺人事件

著者: 鮎川哲也

1956-57年に雑誌で連載。 著者は、江戸川乱歩から本格派の驍将(ぎょうしょう、強い武将の意)と称されていた。

内容は、 戦後まもない芸術大学の学生達がリラ荘という館を舞台に殺人事件に巻き込まれていく本格ミステリー。

作中に剣持警部が出て来るが、金田一少年の剣持警部はここから名前が取られたのだろうか? ストーリーの展開に古臭さ(とくに警察官の無能っぷりと突然現れた気障な〇〇)を感じるものの、ミステリーは60年も前のものとは思えなかった。